ナルヴィクの独白劇

不眠症患者がイラスト、小説、観たもの、食べたモノなどを書き綴るブログ

ブログタイトル

英雄好漢ネタ

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これは実験作の小説です。


これは実験作の小説です。
気が向いたら書きます。


 

・ 設定


- 主人公
- 転生者。もともとも現実の世界の人間であるが、気が付いたらここにいた。元が違う世界の人間なので常識はズレている。守りを得意とする。流派はタイザン派。別名【因果応報】。
- ヒロイン
- 都市であった女武芸者。別名【月下美人】
- ライバル(名前未定)
- 別名【悪鬼羅刹。】
- タイザン教主
- タイザン派の盟主。別名【快刀乱麻】
- タイザン
- 大陸上の都市のひとつ。武術都の一つ。最大流派はタイザン派。各流派はタイザン派〇〇流等の派生形が多い。なおそこから独自流派も発生しているが、政府下の武芸集団がタイザン派なので最大なのは変わらない。

プロット


戦いがある。

敵。なにをめぐる?

主人公はだれか?

ファンタジー世界での中。

ギルド

 

・ 序章
- かつての約束

・ 一章
- ヒロインとあう。

 

本文


ライバルとの約束。

 二つの影が宙を舞った。
 一つ、二つ、三つーー影が合わさると、それらはまた離れる。合わさる毎に甲高い音が響き、火花が宵闇を裂いた。
 幾重にもくりかさえされ、まるでそれは一つの踊りの様でさえあった。
 しかし永遠に続くかと思われたそれはふと、途切れることになる。
「ここまでか」
 遠方へ視線をやり、彼は呟いた。
 未だ姿は見えないが、彼には近づいてくる気配を感じていた.
「――結局は決着がつかなかったか」
「ふん! 貴様が帰ってきたらワシが勝つは!」
 まるで納得がいかないというように一人の男が言った。
 それに答えるように、相対していた男が刀を仕舞いながら「ははは。悪いが――決着はつけられないだろう」と呟く。
「おい! 貴様――」
「分かっているだろう。快刀乱麻とまで呼ばれたのか漢が分からない筈もない」
 向けられてた視線に、先ほどまでの勢いはどうしたのか言葉を飲み込み、快刀乱麻と呼ばれた男は渋い顔をする。
「……馬鹿め! 見知らぬ者の為に官軍に立てつくとは! 正気が知れんわい! 一人でどうやって勝つというのだ!」
「ははは! 全くだ!」 正気が知れないと言われた男が快活に嗤う。それは今から死地へと向かう人間の態度ではなかった。
「だが――かつて私は己に誓ったのだ。この誰もが怯える世界で、官軍すら民を守らぬならば、己一人だけでも弱きモノを守ると。例え悪鬼羅刹になろうとも引かないと誓ったのだ」
「……本当に馬鹿ものめ!」快刀乱麻と呼ばれた男は、背中の刀を外すとそれを目の前の男に放り投げる。
「これは……」
「使え。貴様の獲物よりもワシの獲物の方がいい。ただし生きて帰ってきたら返せ」
「……すまない」
「ふん! いいか! 絶対に返せよ!」
「ああ――」
 そこに込められた気持ちと共に背に刀を背負う。
 これが目の前のぶっきらぼうな男ができる最大の応援だと分かっていた。なにせこの男の二つ名はこの宝剣と共に作られたものだ。偏屈な男だが、決して卑怯な男ではなかった。また加勢ができない理由も分かっている。一都市の


弟子の旅立ち


 実の所、俺は転生者だった。

 とはいえ、死に方を覚えてはいない。気がついたらこの世界にいた。何故転生をしたかすら分からない。

 初めは困惑した。もっとも気がついたらこの世界にいたのだから当たり前だ。その上、この世界は自分が生きていた世界よりもかなり厳しい世界だから尚の事だ。

 人の命は軽いし、モンスターだっている。なにせ人が住む場所はモンスターが少ない平原に限られてる。環境が過酷になればなるほどに、そこに住まうモンスターは強くなる。

 なら、どうして人間が生きているのかというと、モンスターの侵入をさえぎる壁を立て、それを拡張していったからだ。

 その壁は年輪の様に都市の中心部からだんだんと外へと広がり、今でも拡張されている。

 そして、もう一つ理由がある。

 それがーー武術と気功だった。

 師曰く、生命力の操作であるとの事らしい。

 気を操作する事により、人間は普段の何倍もの力を出すことができた。

 そしてそれ故に、気を操作する方法と、それを使うための身体の使い方が発展していったのは自然の流れと言えるだろう。

 それはいくつもの流派となり、今でも鎬を削っている程だ。むしろ都市の外へ出るにはこうした武術者か、それを護衛と出来るものに限られている。

 こうして考えると本当、我ながら良く生き残ったもんだ。

 早死にしていてもおかしくない。

 もっとも、師父に拾われてから生易しい生活だったかというと違う訳だけど。

 拾われてからあったのは毎日、鍛錬に次ぐ鍛錬だったし。

 師兄の中には嫌な奴もいたし。

「まぁ、それもここでおさらばだ」

 門下の人間は一定のレベルまでくると卒業試験の様なものを課せられる。とはいえ、別に点数をつけるペーパーテストがある訳ではない。内容は流派の目的である人助けだ。

 その内容は多岐に渡るが、基本的には力無き人の代わりに立ち上がるべし、である。

 正直に言えば元々が平和な国に過ごしていた人間と今のこの世界の常識はかなり違う訳で、この手助けも今の世界基準からであるから、師から聞いた話などはかなり苛烈だ。

 政府の人間が間違っているのであれば、それに立ち向かうし、暴力を使い悪漢を殺す事もある。もっとも大抵は殺されるだけの理由がある訳だけど。

 モラルの面から言えば、けしてこの世界は高くない。そんな世界における犯罪行為はあまりにも悲惨な結果を残す。

 そしてだからこそ、それに対抗しようとすると、それそうおうの手段になってしまう面があった。

 かくいう自分も既に人殺しだ。殺した相手は殺人、放火、窃盗などを繰り返した人間であり、都市内部で一時期問題になった人間達の一人である。

 もし仮に、元々の国であったなら、まごう事なき私刑であり、俺も犯罪者である。

 しかしこの世界においては、正義とまではいかないし、けして良き行いとも言えないが、同時に極悪とも言いがたい。

 あの場で動かなかったら、より被害が出ていたのは明白であった。

 もっとも独善ではある。また行いは褒められる事かというと、違うだろう。

「いやはや、スレてしまったものだね」

とはいえ、どうしたものか。

自由になればなったで、困りものではあった。

市場で買った肉焼きの串を手に持ちながらぶらぶらと街中をぶらつく。

街中は活気に満ちている。運搬の為の馬車が中央へ通り、商業区においては売り子達の声が響いていた。

比較的、この場においては犯罪という犯罪は少ない。喧騒の様なものこそあるが、明るく開かれた場所においては余程の事がない限り安全といえた。

のだが。何事にも例外はあるらしい。

「何だ……?」

一段と人が集まる場所があった。

人垣ができ、そこからは怒号が聞こえてくる。

「女と男二人だなこれは」

強化かれた聴覚から分かるのはそれぐらいだ。内容は耳障りが悪い内容であり、正直にいってなにが何だか分からない。

「よっと」

軽功により、軽くがると屋根へと登る。

そこから見えたのは、女武術者と男武術者二人、そして女武術者の裏に隠れている子供が一人である。

「……どうしたものか」

 パッと見たところは、子供を守るように立つ女武芸者へ味方すべきように見えるが、かといってどういった理由があって争っているかが判断出来ない。

 これが師兄であれば考えなしに女へと加勢するかもしれないが。

「いい加減にしなさい! 二人とも武芸者ならば自分より弱い者を狙うなんて恥ずかしくないの!」

「喧しい! 女如きが口出しするな!」

「これ以上邪魔立てするなら……!」

 そうこうしているうちに、男二人が刀を抜く。

 それを見て、女も腰に佩た剣を抜いた。

 それを観ていた者たちも、流石にこれは危ないと思ったのか、どんどん三人から遠ざかる。

 流石にこれはほっておいたら良くないよなぁ。現場にいたから余計に。後で何言われるか分かったもんじゃない。

「あー君たち」

 バッと三人がこちらをみる。

「誰だ! この女の味方か!」

「違うぞ。強いて言うなら都市の武芸者さ」

「都市の……!」

「でーー君たちは何で争ってるのかな?」

 男二人が顔を見合わせる。そしてまるで何かを決意したような顔になる。

「おいおい。何か勘違いしてるようだが――」

「シッーー!」

 最後まで言う前に、男の一人がこちらへと刀を振り下ろしながら飛びかかる。

 それを避けながらも、下を見るともう一人が女へと襲い掛かっていて、それを女が剣を使い、立ち向かっていた。

 あーもう。めちゃくちゃだよ。

 とはいえ……うすうすこうなるのではないかとは思っていた。だからこそ出来るだけ穏便に話かけたのだけど、無駄だったな。

 こうなってしまったら仕方ない。最早言葉でどうにかなる話ではなくなった。

 背負った刀を抜き、俄然の男へと向き合う。

 構えは半身。脚と刀が揃う。

「――!」

 どうやら相手は見掛け倒しではなかったらしい。気に活性化された身体が鋭く刀を振り下ろしてくる。

 それを俺は受け、捌き、この場から動かない。

 下では女武芸者が剣と身体をうまく使い、相手を翻弄していた。

 強いな。あの女。

 ならば援護はいらないだろう。

「きさま!さっきから!舐めてるのか!」

「いや? 舐めてはいないが」

「なら、何故攻撃しない!」
「ははは! 攻撃しない者は殺せないか? 先ほどまで殺そうとしてた人間が!」
「――!」

 ――怒気を含ませた踏み込みが来る。
 別に俺はこの男をなめていた訳ではない。ただ俺は嫌だったのだ。例えそれが狂った人であろうとも、できるだけ殺したくなくはなかった。
 師は先の先を取れと。守るためには躊躇ってはならないと良くいった。
 それは正しい。この世界で狂っているのは俺だ。暴力は暴力で身を守らなければならない。守るためには殺さなければならない。先手必勝こそが必要なのだろう。だがそれでもかつての価値観を未だに捨てられない。捨てない。
 ――空気中の気を呼吸にて取り入れ、気を体内に循環させる。狙うのは一瞬だ。
 だからこれはその矛盾によって作られた技だ。
 相手がこちらを殺しに来なければ、けして成り立たない。
 ――鋭い踏み込みと共に大上段から刀が迫る。体内で作られた、蓄えられた気を爆発させる。一気に放たれた気が弛緩したと研ぎ澄まされた意志により相手の刀の腹を滑り――

「馬鹿な……早すぎる」

 男の刀を受け流した俺の刀を受けて、男が倒れる。
 タイザン派の一手の変形が一つ。因果応報。
 簡潔に言ってしまえばカウンターだが、これの要訣は内功であって、型そのものはあまり関係ない。